伝えきれない愛を紡ぐノート店
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家庭の事情で一緒に過ごすことが少なかった父は口数も少なく、気持ちを言葉にすることが不得意な人でした。
早くに家を出て、若くして起業した僕は仕事が順調に回りだした頃、「悪性リンパ腫」という命に関わる病気を患いました。
 疎遠とはいえ「ご家族を呼んでください。」というその告知の場面にさえ父は現れませんでした。正直「こんなものか」と僕は悲しいというより、親子関係を諦めました。
 ところがその僕の入院中、父が突然亡くなってしまったのです。脳内出血でした。いつもの通り、床について翌朝には意識がなかったそうです。
 父の部屋で遺品の整理をしていたら、父の日記帳というか雑記帳をみつけました。そこには僕の知らない父の姿がありました。
 そしてその最後の数ページには「今日から点滴だ。」「電話の声は元気そうだった。」・・・、僕の入院の様子が毎日のように書かれていました。淡々と記録のような文章でしたが、父の心は十分に伝わってきました。
 「僕は父に愛されていなかったわけではなかった。父は心配で見舞いに来ることさえできなかったのだ。」
父が亡くなって17年が過ぎた今もあのノートを想い浮かべるだけで幸せな気持ちになることができます。ただ日々を綴るだけでも書き残した言葉がいつか誰かを励まし、支えになるのだと気付きました。
 言葉で伝えることができれば手っ取り早いかもしれません。しかし多くの人にとって面と向かってその想いのすべてを言葉にするのは難しいことです。
 また受け取る側にも時期があるのだと思います。若い頃には理解できなかったことが、ある年齢になって急に腑に落ちることがあります。

 誰かのためでなくても自分の書いた言葉に自分が励まされる日があります。
 僕は創業時、アイデアを一生懸命ノートに書いていました。それを見返すと20年前の若き日の自分がいます。人脈も経験も知識もお金もなかった僕はそれでも自分の未来をまっすぐに信じていました。そのことが今の僕を励ましてくれます。あれから20年が過ぎた今の僕が何を恐れることがあるだろうか、と。

今の悲しみや悔しさ、悩みや怒りさえもノートはそれを静かに受け止め、美しい思い出に変えてくれます。
ノートは特別な文具だと思います。

あなたの人生に寄り添うノートを手製本で一冊一冊心を込めて製本しております。

代表取締役 神田樹希
1965年生まれ。
学生時代にプログラミング会社とイベント企画会社を起ち上げる。
卒業後、印刷会社で一年間、無給の丁稚奉公の後、1993年、面白印刷として印刷の 企画デザイン会社を設立。
22年間で3万点を越えるデザインと企画に携わる。
2008年より「美しいノート展」を京都、大阪、東京で開催。
2010年に京都市上京区にてlleno本店を開業。2012年、lleno室町店を開業。
Copyright (C) 2009 lleno. All Rights Reserved..
僕がノート屋を始めたワケ